編集者のAI活用についてご紹介します。Webメディアの編集者はAIを文章校正に活用しています。どのようなシーンで活用していて、どのような効果があるのか、事例として取り上げます。
編集の領域でAIの活用が進んでいます。企業で編集やライターとして仕事をする中村さんは、AI文章校正ツールである「wordrabbit」を活用することで、原稿のレビューにかかる時間を約3分の2に削減しました。AIを活用するシーンについても詳しく伺います。
wordrabbitを使うことで、ライターさんが執筆した原稿をレビューする時間が約3分の2に減少しました。これまでは1件の原稿を確認するために約1時間半かかっていましたが、現在では約1時間で済むようになりました。
これまでは目視のみで原稿を確認していました。誤字・脱字に加えて、分かりにくい箇所がないか、事実と異なる箇所がないかなど、さまざまな観点でチェックを行うのですが、観点が複数あると時間がかかるうえに注意力が分散してしまうという課題感がありました。
ライターさんから原稿が上がってきて、人の目で確認を行う前のタイミングでwordrabbitによる校正を入れています。この時点で文法的な誤りを取り除くことができるため、時間短縮だけではなく、内容により集中できるようになるというメリットもありました。
役に立つと感じるのが、「誤字・脱字」、「てにをはの間違い」、「表記ゆれの修正」です。このようなチェックは、人の目だと見逃してしまうことがあります。しかしAIであれば、ある意味、人よりも正確にチェックすることができます。wordrabbitのチェックは内閣告示の「常用漢字表」や「送り仮名の付け方」など、公的なルールに基づいたもので「記者ハンドブック」などのルールとも一致しているため、漢字の「閉じる」「開く」なども提案してくれて便利だと感じます。
wordrabbitは文章データが暗号化して送信・保存されるので、文章データが閲覧されたり、学習データとして利用されたりすることがない点も気に入っています。
※wordrabbitのセキュリティについてはこちらをご確認ください。
wordrabbitの機能を活用しながら、より効率的に業務を行っていきたいと考えています。
Webメディアの編集では多くの記事を取り扱います。そのため、AIを活用することによって効率化が進めば、人間はより人間にしかできない業務に集中することができます。さまざまな方法を模索しながら、今後もよいコンテンツを世の中に出していければと考えています。
文章力を鍛えて向上させることを目指す方に向けて、役立つ情報を取り上げます。文章力は毎日トレーニングすることで身につきます。より自由に、分かりやすい文章を書くための、文章力の高め方を発信します。