「目が点になる」の意味とは

「目が点になる」とは、びっくりする。驚く様子をあらわした言葉です。漫画で、目を点のように描いて驚きの表情をあらわすことから1960〜1970年頃に生まれた言葉だと言われています。奇行や突拍子もない行動などを目にした時などに用いられます。

「目が点になる」の意味とは
ひどく驚くこと。びっくりして驚きあきれた表情になること。

「目が点になる」は10代は使用していない

文化庁「国語に関する世論調査(平成28年)」では、「目が点になる」は40代・50代では6割が使用するものの、70代以上は2割、10代では3割しか使用しないという結果が出ています。

「目が点になる」という言葉を使うか

年代 使うことがある 聞いたことはあるが使うことはない 聞いたことがない
16〜19歳 36.8% 53.9% 9.2%
20代 50.8% 45.9% 3.3%
30代 50.4% 44.2% 5.4%
40代 65.5% 30.0% 4.5%
50代 69.9% 24.6% 5.5%
60代 41.3% 48.3% 10.4%
70歳以上 20.9% 49.2% 28.5%

「目が点」の語源。50代・60代で頻出する理由

実は「目が点になる」の語源は、1960〜1970年頃の漫画だと言われています。漫画で驚いた様子をあらわす絵として、目が点になった人物が描かれたことで、「目が点」という言い回しがされるようになったようです。さらに、タレントのさだまさしさんやピアニストの山下洋輔さんが話題にしたり、芸人の笑福亭鶴瓶さんが使用したりしたことで、一気に世間に広まったのではないかと言われています。(諸説あります。)「目が点になる」という表現が一般に広まった時期に流行の最前線だった50代・60代の方に、目が点という言葉を使う方が多いことにも頷けます。

目が点になる

「目が点になる」の例文・使い方

「目が点になる」は、次のような例で使います。

  • 公共の場での非常識な奇行を見て、周囲の全員の目が点になってしまった。
  • 駅で、目が点になるような光景に遭遇した。
  • 彼の奇抜な格好に目が点になる。
  • 緊張しすぎたのか、部下が今日のプレゼンで目が点になるような発言ばかりしていた。

慣用句は正しく使う

「目が点になる」は、年代によって聞いたことがない人が存在する慣用句です。この表現を知らない人がいることを前提として、ターゲットとなる読み手にとって分かりやすい文章を書きましょう。