「足元をすくわれる」の意味とは

「足元をすくわれる」とは卑劣なやり方で、隙をつかれて失敗させられたり痛い目に合わされることを意味する表現です。

慣用句「足をすくわれる」の意味とは
卑劣なやり方で、隙をつかれて失敗させられたり痛い目に合わされること。相手に出し抜かれたり逆転されたりされる様子。

「足元をすくわれる」が正しい使い方だと感じている人が74.1%

文化庁『国語に関する世論調査(平成19年)』『国語に関する世論調査(平成28年)』(平成19年、28年)では、約7割もの人が「足元をすくわれる」が正しい使い方だと感じているという結果が出ています。

「卑劣なやり方で失敗させられること」を何というか

調査年度 「足元をすくわれる」を使う 「足をすくわれる」を使う
平成19年 74.1% 16.7%
平成28年 64.4% 26.3%

「足をすくわれる」が正しい使い方

「足をすくわれる」が正しい使い方です。「足元をすくわれる」は、誤用と言われています。

慣用句 正誤
足をすくわれる 正しい使い方
足元をすくわれる 間違った使い方

「足元をすくわれる」が間違っている理由・由来

「足をすくわれる」の「すくう」は漢字で「掬う」と書き、「払う」「払いのける」という意味をあらわします。足を払いのけられるように、支えを失わされるような様子を表現しています。そのため、すくわれるのは足であって、足元ではないので、「足元をすくわれる」は間違いだと言われています。

足をすくわれるの例文、正しい使い方

「足をすくわれる」は、次のような例で使います。失敗させられる時、人に出し抜かれるような時に使用します。

足をすくわれるの使い方例

  • 調子にのってると、足をすくわれるよ。
  • 油断してると足をすくわれるぞ。
  • 足をすくわれないように、もっと気をつけよう。
  • テストの成績がよかったからといって気を抜くと足をすくわれるよ。
  • 足をすくわれて、試合では負けてしまった。

慣用句は正しく使う

慣用句の誤用は意外と多く、中でも「足元をすくわれる」は間違える方が多い語です。正しく理解するには、語源を知って意味を理解することも有効です。間違えやすい慣用句を知って、誤解のない文章を書くために役立てましょう。

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