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「い抜き言葉」とは「カバーがついてる」のように本来あるべき場所から「い」が抜けている表現です。文法的には間違いだとされており、書きことばでは避けるべきです。この記事では特にビジネスでの使い方に注目しながら「い抜き言葉」の例を一覧で紹介します「ら抜き言葉」との違いについても分かりやすく解説します。
wordrabbit team
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「い抜き言葉」とは、「書いてる」「歩いてく」のように「い」を省略する表現です。日本語の話しことばで頻繁に使われる「くだけた表現」で、日常会話で定着しています。
大辞林には「てる」の説明として、「『ている』の転。話しことばでのくだけた言い方。上に来る語によって「でる」ともなる。動作・作用が継続・進行している意を表す」と記載されています。このように「い抜き言葉」は辞書に載るほど一般的な表現ではありますが、話しことば特有の表現のため、フォーマルな書きことばでは違和感を覚える方が多くい¥ます。
「い抜き言葉」は文法的には正確ではありません。
「い抜き言葉」は補助動詞として使われている「〜ている」「〜てくる」などから「い」が脱落しています。助詞に動詞の語尾を加えたものだけが残り、語幹が省略された表現です。
ビジネス文章では「い抜き言葉」は違和感があるため、使わないようにするのが適切です。会話での話しことばでは普通に使うことができますが、特にフォーマルな文章作成の場面では使いません。
ただし、会話のニュアンスを出したい場合には意図的に「い抜き言葉」をそのまま使うケースもあります。例えば新聞などにおいても、取材時のコメントとして「い抜き言葉」がタイトルや本文にそのまま使われています。
(いずれも出典は日経新聞)
ビジネス文章においても、利用者からのレビューを資料に掲載したいシーンや、会話調のコンテンツで意図的にくだけた雰囲気にしたいシーンなどでは、「い抜き言葉」をそのまま用いることがあります。その際には、他の文章と区別できるようにカッコ書きで書いたり、文章全体のトーンが会話調になるように書いたりすることによって、読み手にとって違和感のない状態にすることが必要です。
「い抜き言葉」と似たものとして、「ら抜き言葉」「さ入れ言葉」「れ足す言葉」などがあります。いずれも話しことばではよく使われる表現ですが、ビジネス文章などの書きことばでは違和感が強く、使用は避けた方がよいでしょう。
「ら抜き言葉」は、可能の意味の「られる」から「ら」が省略された表現です。
「ら抜き言葉」の例
ら抜き言葉 | 本来の表現 |
---|---|
見れる | 見られる |
着れる | 着られる |
寝れる | 寝られる |
「さ入れ言葉」は、本来必要のない箇所に「さ」を加えた表現です。
「さ入れ言葉」の例
さ入れ言葉 | 本来の表現 |
---|---|
休まさせていただく | 休ませていただく |
量が少なさすぎる | 量が少なすぎる |
プレゼンテーションの方法を知らなさすぎる | プレゼンテーションの方法を知らなすぎる |
「れ足す言葉」は、本来必要のない箇所に「れ」を加えた表現です。
「れ足す言葉」の例
れ足す言葉 | 本来の表現 |
---|---|
フランス語も読めれる | フランス語も読める |
きれいな文字が書けれる | きれいな文字が書ける |
攻撃を防げれる | 攻撃を防げる |
ビジネス文書で見受けられる「い抜き言葉」の例として次のようなものがあります。このような言葉を使わないようにすることによって、より品質の高い文章を作成することができます。
い抜き言葉 | 正しい表現 |
---|---|
乗ってく | 乗っていく |
歩いてく | 歩いていく |
来てる | 来ている |
見てる | 見ている |
読んでる | 読んでいる |
書いてる | 書いている |
操作してる | 操作している |
解釈してる | 解釈している |
座ってる | 座っている |
伝えてる | 伝えている |
抜けてる | 抜けている |
紛れてる | 紛れている |
いただいてる | いただいている |
お話ししてる | お話ししている |
言ってる | 言っている |
このように、特にビジネス向けの文章では「い抜き言葉」を修正することが望ましいといえます。論文や作文などのフォーマルな文書においても同様です。
「い抜き言葉」を修正する場合、人の目で添削を行うこともできますが、見逃してしまう場合もあるうえに、添削には時間がかかります。
そこで利用したいのが、AI文章校正ツールです。
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校正作業を始めるには、次の画像のように文章を画面上に貼り付けるだけです。
以下の画像のように細かい修正理由を確認したうえで、修正を反映するかしないかを選択することができます。修正はワンクリックで可能。従来のツールでは見逃されがちな細かな誤りも見逃さず、校正作業の精度を向上させることができます。
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この記事では、「い抜き言葉」とは何か、ビジネス文章における使用方法について、具体的な例を交えて深掘りしました。ビジネスコミュニケーションにおいて「い抜き言葉」を意識することは、文章の品質を高め、プロフェッショナルな印象を与える鍵となります。
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