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国語の接続詞とは何か、種類や使い方、意味について例文を交えて解説します。接続詞の順接、逆説など種類についても紹介します。文法え基本的な、接続詞の「そして」「また」「だから」などの一覧や接続助詞についても分かりやすくお伝えします。
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接続詞は、前後の語や文をつなぐ語です。自立語で活用がなく、単独で接続語になります。
以下の文章では、「しかし」「もしくは」「それとも」が接続詞にあたります。
接続詞を探す問題
このような接続詞について、どのような種類があるのかを以下で解説します。
日本語の接続詞は、順接、逆接などの6つの種類に分けることができます。接続詞の分類の一覧をご紹介します。
順接の接続詞は、うしろに当然の結果が続きます。
順接の接続詞の例
それで、だから、そこで、すると
※英語の「so」の意味のイメージ。
逆接の接続詞は、うしろに予想外の結果や展開が続きます。
逆接の接続詞の例
しかし、だが、けれども、ところが
※英語の「but」の意味のイメージ。
並立・添加の接続詞は、うしろに補足的な内容が続きます。
並立・添加の接続詞の例
また、そして、なお
※英語の「and」の意味のイメージ。
対比・選択の接続詞は、前後のどちらかを選ばせるような内容が続きます。
対比・選択の接続詞の例
それとも、または、もしくは
※英語の「or」の意味のイメージ。
説明・補足の接続詞は、うしろに説明や補足が続きます。
説明・補足の接続詞の例
つまり、なぜなら、すなわち
※英語の「because」の意味のイメージ。
転換の接続詞は、うしろに話題を変える内容が続きます。
転換の接続詞の例
ところで、さて、では、ときに
※英語の「by the way」の意味のイメージ。
上記のような順接、逆接などの接続詞の例文を紹介します。
母は起業家であり、また、画家でもある。
彼女は練習をがんばった。しかし、試合には負けた。
料金を改定することとなりました。なお、詳細は別紙にてご確認ください。
接続詞は文と文や文節と文節をつなぐため、文の先頭や、句読点のあとにくることが多いのが特徴です。
接続詞の使い方、とくに使いすぎには注意が必要です。
論文など論理的な文章で使用する場合には問題ありませんが、一般の文章では、接続詞を使いすぎることでかえって文章のつながりやリズムが悪くなることがあります。
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接続詞の多くは、なくても意味が通じるものが多いため、テンポのよい読みやすい文章では、接続詞は割愛されるケースが多くみられます。
ただし、逆説の接続詞については、削ると意味が通じなくなってしまうため、そのまま残すことが多いことを覚えておきましょう。
接続詞と接続語の違いがわからないという声をよく耳にします。
接続詞と接続語の違いは、接続詞は品詞(例:動詞、形容詞、名詞)で、接続語は文の成分(例:主語、述語、修飾語)です。
また、接続詞は単独で接続語になりますが、接続語は接続助詞を伴って接続の役割を果たす文節という違いがあります。
接続助詞を伴った接続語の例
夏だから、もっと色々なところに行きたい。(名詞 + 接続助詞)
疲れたから、早く寝る。(動詞 + 接続助詞)
古いから、値下げされている。(形容詞 + 接続助詞)
好きだから、気になる。(形容動詞 + 接続助詞)
※「から」は原因(理由)をあらわす接続助詞。
接続助詞は助詞の種類の1つです。接続助詞を体言や用言の後ろにつけることで、接続語となることができます。
主な接続助詞としては「ば、と、ても、ので、から、て、けれど、が、ながら」などがあります。
雨が降れば遠足は中止だ。
雨がふっても、遠足は行われる。
「しかし、すなわち」などの接続詞でなくても、接続助詞をつけることで、接続語になることができると覚えておきましょう。
接続詞には敬語としての使いわけはあるのかという声をよく耳にします。
接続詞には敬語は特にありません。
ただし、手紙やビジネス文章を書く際には使用する接続詞に注意が必要です。
丁寧な言葉が必要なシーンで注意が必要な接続詞
なので、だから、でも、だって、ので、あと
上記のような接続詞は、丁寧な場面では使わないことが望ましいです。
接続詞について解説しました。ポイントは3つです。
接続詞とは
品詞を1つ1つ覚えていくのは暗記しないといけないこともあり、骨が折れるかと思います。しかし、正しい日本語を覚えることで、相手に誤解を与えることが少なくなり、言いたいことがスムーズ伝わります。間違った文章を指摘することもできるようになるので、少しずつ覚えていきましょう。
日本語文法の基礎を分かりやすく丁寧に解説します。文法に関する知識は文章力や読解力の入り口です。専門書の内容をもとに、これだけは知っておきたい国語のベーシックな知識を集め、より理解しやすい言葉でご紹介します。多くの方に読まれ続けているこの『日本語文法』をレベルアップや文法の振り返りにお役立てください。