接続語とは・意味
接続語とは、前後の文や文節をつなぐ働きをする文節です。言い方を変えると、接続の関係とは、接続語がつなぐ文と文の関係のことを言います。
文節とは
文節は、意味がわかる一番小さな単位の区切りのことです。文節に区切るには、「ネ」や「ヨ」を入れて自然な場所で区切ることがポイントです。
文節などの言葉の単位の基本やポイントについては、言葉の単位の記事で紹介しています。
接続語の一覧
日本語の接続語の一覧の例です。
それで、だから、そこで、すると、しかし、だが、けれども、ところが、また、そして、なお、それとも、または、もしくは、つまり、なぜなら、すなわち、ところで、さて、では、ときに
これらの接続語を役割で分類すると、以下のようになります。
接続語の一覧・種類
日本語の接続語は大きく6つの種類に分けることができると覚えておきましょう。接続語の分類の一覧をご紹介します。
(1)順接
うしろに当然の結果が続く。
例:それで、だから、そこで、すると
※英語の「so」のイメージ。
(2)逆説
うしろに予想外の結果や展開が続く。
例:しかし、だが、けれども、ところが
※英語の「but」のイメージ。
(3)並立・添加
うしろに補足的な内容が続く。
例:また、そして、なお
※英語の「and」のイメージ。
(4)対比・選択
前後のどちらかを選ばせるような内容が続く。
例:それとも、または、もしくは
※英語の「or」のイメージ。
(5)説明・補足
うしろに説明や補足が続く。
例:つまり、なぜなら、すなわち
※英語の「because」のイメージ。
(6)転換
うしろに、話題を変える内容が続く。
例:ところで、さて、では、ときに
※英語の「by the way」のイメージ。
接続語の例文・使い方
接続語の使い方を例文とともに紹介します。接続語は、例文のように文節と文節をつなぎます。
急いで歩いた。だから、打ち合わせに遅刻しなかった。
急いで歩いた。しかし、打ち合わせに遅刻した。
私が好きな食べ物は、ラーメンそして焼肉だ。
参観日には母または父がくる。
今日は楽しかったね。ところで明日は何をしようか。
富士山に来られて嬉しい。なぜならずっと夢だったから。
接続語と接続詞の違い
接続語と接続詞の違いがわからないという方が多いのではないかと思います。接続語も接続詞も文と文をつなげる役割であるということには変わりありませんが、接続語と接続詞は違います。
接続語は文の働きにつけられた名前で、接続詞は品詞につけられた名前です。さらに詳しくお伝えすると、接続語には、接続詞のほかに接続助詞を伴う語も含まれます。
接続語:文節の働き・役割の名前・接続詞+接続助詞を伴う語
接続詞:品詞の名前
例:
接続詞「そして」「しかし」「また」
接続助詞を伴う語「走ったが」「美しいので」「降れば」
接続語の中に接続詞が含まれるイメージです。
まとめ
接続語について解説しました。ポイントは3つです。
接続語とは
- 接続語は文節と文節をつなぐ
- 接続語の種類には順接、逆説、並列などがある
- 接続語と接続詞は異なる
接続語の働きについて解説しました。正しい日本語を覚えることで、相手に誤解を与えることが少なくなり、言いたいことがスムーズ伝わります。間違った文章を指摘することもできるようになるので、少しずつ覚えていきましょう。