述語とは・述語の意味
述語は、文の中で、どうする・どんなだ・なんだ・ある(いる・ない)を意味する言葉です。例えば、次の例では下線の箇所が述語にあたります。述語は文末にあり、主語をくわしく説明するのが特徴です。
森本さんが走る。
森本さんは大食いだ。
森本さんは部長だ。
森本さんがいる。
「走る・大食いだ・部長だ・いる」が述語で、文の中で「どうする・どんなだ・なんだ・いる」の意味をあらわします。述語は文末にあるので簡単に見つけることができます。そして述語は主語である森本さんの状態をくわしく説明します。
述語の見分け方
(1) 述語と主語は必ずセット
述語を見つける時に注目すべきポイントとなるのが主語です。主語は、文の中で、何が・誰がにあたる言葉です。
主語と述語は意味がつながっていて、主語が「何が・誰が」、述語が「どうする・どんなだ」をあらわします。述語と主語はセットで文のベースになるので、述語を見つけるためには主語も一緒に探します。
例えば、次のような長い文章でも、「何が・どんなだ」をセットで探すことで、文の形が見えやすくなります。
この本を書いた山田さんがサイン会のために書店にくる。
「誰が」にあたる「山田さんが」が主語となり、「どうする」にあたる「くる」が述語をあらわしています。それ以外は修飾語です。
(2) 基本三文型で見分ける
述語を見分けるためには、日本語の文の基本的な形(文型)を理解しておくこともポイントです。日本語の基本的な文型には3種類あり、それぞれ違いは述語の種類です。
動詞・形容詞・形容動詞などの品詞さえ判別できれば、述語は簡単に見分けることができるようになります。
日本語の基本文型(1) 何が・どうする
この文型では、述語は動詞で文の中で「どうする」という意味をあらわします。
魚が泳ぐ。
日本語の基本文型(2) 何が・どんなだ
この文型では、述語は形容詞、形容動詞で文の中で「どんなだ」という意味をあらわします。
彼女はきれいだ。
夕日が美しい。
日本語の基本文型(3) 何が・何だ
この文型では、述語は名詞 + 助動詞で文の中で「何だ」という意味をあらわします。
彼女は新聞記者だ。
述語の一覧
ここまで解説したように、述語は文末にあって「どうする・どんなだ・何だ」という意味をあらわしますが、述語の一覧をまとめると以下のような例があります。
述語の一覧例
「歩く・走る・見る・食べる・泳ぐ」などの動詞
「きれいだ・安全だ・静かだ・にぎやかだ」などの形容動詞
「美しい・美味しい・若い・大きい」などの形容詞
「新聞記者だ・小学生だ・本だ」などの名詞+助動詞
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まとめ
述語の働き、見分け方について一覧や例を交えて解説しました。ポイントは3つです。
述語とは
- 述語は文の中で「どうする・どんなだ・なんだ・ある(いる・ない)」をあらわす役割
- 述語は主語を説明する
- 述語の見分け方は、主語を見つければよい
正しい日本語を覚えることで、相手に誤解を与えることが少なくなり、言いたいことがスムーズに伝わります。間違った文章を指摘することもできるようになるので、少しずつ覚えていきましょう。